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SIAF2017のテーマ/開催概要発表

Posted in: Feb 16, 2016

音楽家の大友良英をゲストディレクターに迎え2017年に開催する札幌国際芸術祭2017(Sapporo International Art Festival 2017 略称:SIAF2017)のテーマ、開催概要が決定しました。


 

テーマ

「芸術祭ってなんだ?」

 

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2回目になる札幌国際芸術祭のテーマは「芸術祭ってなんだ?」です。

今回ゲストディレクターへの就任依頼が来たときに、わたしがまず最初にひっかかり、そして今も考え続けているのが「芸術祭」ってなんなのかということです。「芸術」ってなんなんでしょう。それが「祭り」になるってどういうことなんでしょう。

震災後、わたしが取り組んできた活動の中でも、とりわけ大きな比重を占めてきたのが、これまでにない新しい「祭り」の創出でした。ここでいう「祭り」とは単に歌ったり踊ったりの場を作ることではなく、いや、それももちろん重要ですが、なにより、参加する前と後とで世界の見え方が一変するくらいの、そんな強烈な場を自分たちの手で作り出すことが、わたしの考える「祭り」です。今回はここに「芸術」や「国際」、そして「札幌」が加わります。さて、どうしていったらいいものか。

そんなことを考えれば考えるほど、これらの問いに対して自分一人で考えて、答えを出すのはもったいないと思うようになりました。市民参加の芸術祭ですから、市民の数だけ答えがあるはずで、こうした問いに対して、正解がひとつである必要なんてないと思います。正解とか、正論を探すのではなく、実際に手を動かし、誰かと何かを作るところから見えてくる何か、感じる何かであったほうがいい、わたしはそう考えています。100人いたら100通りの発想があり、それらが同じ方向を向かなくたっていい。むしろ向かないことで、ときに相互に反応しあいながらノイズが生まれたり、予想もできないとんでもないモノが生まれたり。そして、それを「豊かさ」として受け入れていく大きな度量の芸術祭でなければ、世界の見え方なんて変えられるはずがありません。

でっかい北の大地を舞台にした始まったばかりの芸術祭です。札幌や北海道の人たちがこれまでつくってきたものや、前回の芸術祭の残してくれたものを生かしつつ、耳をすまし、目をこらし、体で感じつつ、おおらかに、ときにやんちゃに、ここでしかできない「芸術祭」をみなでつくっていきませんか。やれ美術ではこうだ、音楽ではこうだなんてことは二の次にして「札幌ではこうだ!」と言えるような新しい「芸術祭」を目指してみませんか。ここで出会ったみなさんとならそれができそうな、そんな素敵な予感がしています。

札幌国際芸術祭2017 ゲストディレクター 大友 良英


 

札幌国際芸術祭2017(SIAF2017)開催概要

 

テーマ

芸術祭ってなんだ?

 

開催期間

2017年8月6日(日)~ 2017年10月1日(日)【57日間】

 

会場

すすきのエリア/狸小路エリア/円山エリア/札幌芸術の森/札幌市資料館/モエレ沼公園 ほか

 

SIAF2017スペシャル・ビッグバンド(企画チーム)

バンドマスター(ゲストディレクター)
大友 良英

 

調律(エグゼクティブアドバイザー)

沼山 良明

 

バンドメンバー(参加メンバー)

漆 崇博、上遠野 敏、木野 哲也、坂口 千秋、佐藤 直樹、中島 洋、端 聡、細川 麻沙美、マユンキキ(マレウレウ)、宮井 和美、藪前 知子( 五十音順)

 

市民との協働に向けてゲストディレクターからの提案
SIAF2017 スペシャル・ビッグバンドを結成します

今回のメインテーマは、芸術祭そのものに疑問を投げかける「芸術祭ってなんだ?」です。だとしたら「誰と一緒に考えて、どうつくっていくのか」のプロセスそのものが芸術祭の最大の要になるべき…そう考えるようになりました。そして、一緒に考えていく人たちとは、他ならぬ札幌市民や北海道民のみなさん、そしてこの芸術祭に興味を持ってくださる世界中のみなさんでなければ「芸術祭ってなんだ?」の問いが生きたものにならないだろうと思うようになりました。
ということで、バンドのようなものを結成することにしました。名付けて「SIAF2017スペシャル・ビッグバンド」です。といっても、一緒に音楽を演奏するわけではありません。芸術祭を考えていくための母体をビッグバンドと呼んでみたらどうなるか。わたしの役目をバンマスに例えたらどうなるか。そんなちょっとした悪戯をしてみたくなりました。様々なバックグラウンドをもつバンドメンバーたちが集まって、彼ら、彼女らの人脈を生かしつつ、多くの人たちを巻き込みながら、トークのジャム・セッションを繰り返していく。そんななかで、思いもしないグルーブが生まれたり、予想外のノイズになったり、そのノイズを楽しんだり。このバンドがやがて盆踊りのお囃子のように機能し、お囃子にあわせて踊りがはじまりますが、次第にその中心はバンドではなく、踊っている一人一人、つまり参加者になっていく。そんなプロセスを見せていくことが、そのまま芸術祭の姿になっていけばいいなという思いをこめて「SIAF2017スペシャル・ビッグバンド」を結成することにしました。バンドなんで、メンバーが加わったり、脱退したり、解散したり、再結成したりがあるかもしれませんが、なにがあろうと、あくまでも主人公は広場に集まるみなさんになればいいなと思っています。
ということで、このバンドの結成を宣言するところから札幌国際芸術祭2017を始めたいと思います。

大友 良英